なんだなんだ、そうだったのか

娘が発達障害だった、と思ったら私もでした!人生半ばで気づいたよ。まったく新しく見える世界を、観察していきます。

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【理解力について考えた】

私は、流れていくストーリーを理解するのが不得意である。

たとえば職場で口頭で仕事の指示を受ける場合、ものすごく集中して聞いて、なおかつすぐメモを取らないと整理できない。

先日あった、息子の幼稚園入園式後の園生活の説明でも、渡されたプリント6〜7枚の小冊子をざーっと駆け足で読み上げて説明され、もちろんついていけないのだが皆さん涼しい顔でスルーしている。多分皆さんは、なんか先生が読んでるわー、帰って読んどきゃいいでしょ、くらいな感じなんだろうな。 
私は、その場で全てを理解しないと不安になるので、ちょっとしたパニックである。後で読んでわからないことがあったら不安だし、その「わからないことがある」状態の時間を長引かせるのがものすごく苦痛。タスクが後送りになっていくのもプレッシャー。
じつは姉も同じ幼稚園に行ったから、同じ説明2回目なのに!
 
「話を聞くだけで理解する」ことに苦手意識やプレッシャーを感じるのは、聴覚より視覚優位だということがあるのかもしれないけれど、映像作品の理解もやっぱり難しいと感じる。
 
今、録画してあった連続放送アニメを見ててハマっているんだけど、夫いわく「すこぶるわかりやすいストーリー。ひねりも特にない。」
が、私にとってはわかりやすくない…。
 
当然、キャラクターがたくさんいて群像劇なのでいろんな場面でいろんなことが別個に展開し、伏線となる過去が描かれたエピソードがランダムに挿入され、オンタイムでは謎のまま残されていることもいろいろある。
そういうのが、私にとってはとても難しいのだ。
 
「⁈」と思うと、いちいち夫に「何で今こうなったの?」「この人何でこんなこと言ったの?」と聞いてしまう。
すると夫は、約7割くらいは「えっそれ観てたらわかるでしょ。」といいつつ説明してくれ、残り3割は「あ、それはまだここでは描かれてないからわからなくていい。後で語られるはずだから。」と言う。
 
今理解しておくべきことと、後で判明するから今はわからないまま放っておいていいことが、どうしてわかるのだろう…。
私には「現時点でどこまでは保留でいいのか」がわからない。だから、「全部をオンタイムで瞬時に100%理解したい」という欲求がやたら強いのだと思う。
 
だから、たとえば何かの試験を受けてすごい高得点だったとしても(得てして試験にはなんか強いのだ)、自分としては「もっともっとわかっていないと、気持ち悪い!全然できてる気がしない!」となる。
…自分のことながら哀れだ。
 
いつでも、私は周りの世界について「わかっていない、つかみきれない」という不安な感覚で、おずおずと生きているのである。そりゃー緊張して肩も凝る!
 
これは、「発達障害困りごと」の中でも、感覚過敏とか、切り替えの難しさとか、予定外のことにパニックを起こすとかのメイン系のやつと並んで、私にとっては結構大きい要素だと思う。