なんだなんだ、そうだったのか

娘が発達障害だった、と思ったら私もでした!人生半ばで気づいたよ。まったく新しく見える世界を、観察していきます。

スポンサーリンク

【マルチタスクが苦手なんだけど…】

マルチタスクが苦手、っていうと、「一度にたくさんの仕事を抱えて並行して進めるのが無理で、ひとつのことに集中したいとかだよね。」と、さらりと思われると思う。

 

昨日、子どもを連れて商店街を歩いて、パン屋と公園とスーパーに行って、帰って来てへとへとになり、今更だけど気付いた。子連れで商店街を通って買い物ミッションを遂行して帰ってくるというのは、とてつもないマルチタスクである!というかもう無理ゲーである!!

 

一人で子ども二人(上:アスペルガーADHD、下:不明だけどADHDっぽいハイパー感はあり)連れて外出、は私の場合ハナから無理なので、休みの日に二人を連れ出すときは当然、夫も一緒である。

(夫はこの二人を連れて外出できる…)

 

で、大人二人で子ども二人を見ているのに、とにかく目が離せない。二人とも、基本まっすぐ道を歩くことができない。高速でジグザグに動き回るので人にぶつかりまくる。で、夫は「子どもなんだしある程度仕方ない」とあまり気にしないんだけれど、私は子どもたちにぶつかられて不機嫌な顔をしたりイライラしている人の気配をキャッチするたびにダメージをくらって、商店街を駅まで突っ切るまでには、HPがすでに0に限りなく近づいている。

お店に入れば、手当り次第にものを欲しがったり(娘)、商品を触りまくったりカゴに入れたりカートの下の段に乗り込んだり)(息子)で、ろくに買うものも選んでいられない。

 

で、公園では、遊び自体は意外と地味だけど、もう、本当に、か・え・ら・な・い。

それをやっとのことでひっぺがして帰る頃には、もう焦点が定まらないくらい疲れている。で、もちろん帰り道にも商店街である。

 

いわゆる「普通の」子連れ家族は、これを楽しそうに、難なくやっているように見える。カフェでおとなしく家族でお茶したりね!まあ他と比べても本当に仕方ないんだけれど。やっぱりきゃっきゃ談笑しながら子どもと落ち着いて買い物したり外食したりしている親子連れを見ると、単純にうらやましい。

 

そう、マルチタスク

一般にマルチタスクという言葉からイメージされるであろう事柄より、私にとってはずっとずっとたくさんのことが、というか基本的に日常のほとんど全ての些末な行為のひとつひとつが、私にとってはマルチタスクなんだなあ。


さっきの「子連れで買い物」の例で言えば、子どもの安全を常に確認し、飛び出す手を引っ張り、前から来る人や自転車をよけて、後ろから来る人にも道をあけて、その「安全を確保しながら何にもぶつからないように歩く」ということを継続しながら、複数の目的地に到達し、物をゲットし、それをつないでいかなければならない。

 

いつも私が感じている「生きてるだけで相当疲れる」というのは、おそらく起きてる間中絶え間なくこのマルチタスクをこなし続けているから、ということが大きいんだろうなあ。そして、そのタスクをこなすというアウトプットに加えて、むしろもっと大きい要因であろう、「全方位的な超・感覚過敏」という、インプットの情報過多がある。

過酷!!

 

はい、過酷です、まじで〜。

疲れる。けど仕方ない。

 

この疲れを、周りのひとに理解してもらえればとても嬉しいけれど、経験したことのない感覚的な部分を理解しろというのは、やっぱり、不可能である。

それを押し付けがましくなく、当たり前のようにでもなく、出来るかぎり相手に「想像してみよう。必要ならサポートしよう」と思ってもらえるような伝え方を身につける、ということが、課題だと思う。